ひとづくりのまち井原

中山 芳一|岡山大学教育推進機構・准教授

これからの「ひとづくり」におけるポイント

ズバリ「大人のアップデート」です! 持続可能なまちそのものも大人たちが率先して自らの考え方や行動の仕方を変えていくことができなければ持続可能なまちにはならないと思います。そして、そんな大人たちを目の前で見て、感じているからこそ次世代が育っていくのだと思います。もちろん、「あんな大人になりたくない」と子どもたちが思うことで反面教師になる場合もあると思いますが、少なくとも私はそんな大人になりたくはありません。「あの人と一緒にまちをつくりたい!」と思ってもらえる大人になるためには、自分自身を過去の経験の束縛から解放していく必要があるでしょう。ともすれば、アップデートすることへの不安や恐怖もあるかもしれませんが、そこを受け入れて前へ進められる大人もまた魅力的ですよね。 

井原の子ども(若者)&大人たちにメッセージ

井原市は市をあげて本気で次世代の子どもたちを育もうとしていると思います。この「本気度」ってとても大切ですよね。しかし、何をもって本気というのかも難しいものです。しかし、はっきり申し上げて、井原市は「井原志民」を育むことにお金をかけているのです。世の中はお金じゃないかもしれませんが、それでも本気度の一つの指標になり得ます(かなり大きな指標かもしれません)。「井原志民」を単なるキャッチコピーにするのではなく、財源を投入してまで本気で実現しようとしているのです。そこまで井原市が本気になっているなら、学校が、地域が、すべての大人たちがその本気に応えていきたいものです。井原市内のあちこちで「井原志民の火」を灯すことで、地域格差も学校格差もなく市全体で「井原志民」を育めると期待しています。                                                                                                                         

プロフィール・略歴

1976年1月、岡山県岡山市生まれ。現在までほぼほぼ岡山を拠点に生活しています。
小学生の頃から小学校教師を目指し、念願の岡山大学教育学部へ入学。
卒業土壇場で小学校教師ではなく、学童保育指導員の世界へ転向。
1999年当時には、岡山県内たった一人の男性指導員。
以降、2008年までの9年間「学童保育道」に邁進。
その後、学童保育の世界にも研究なるものが必要だと痛感して、研究者の道へ方向転換。
教育方法学を学びながら、学童保育、幼児教育、小中高の学校教育などの実践研究に没頭。
「三度の飯より現場が大好き」をモットーに糸の切れた凧のようにいろんな教育現場へ…。
岡山大学大学院終了後、中国学園大学子ども学部研究員を経て岡山大学の教員として在職。
岡山大学ではキャリア教育や正課外活動支援に注力していて、もちろんいまも現在進行形。
そして、小学生の学童保育から大学生のキャリア教育に共通する「あるもの」に気づく。
それが、テストでは点数にできない非認知能力!
ということで、井原市をはじめとしたいろんな教育現場で学ばせていただきながら、子どもから大人まで非認知能力をどうやって伸ばしていくのかという方法論について絶賛探究中です!!

中山芳一のウィキペディア
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