これからの「ひとづくり」におけるポイント
事業では、主にワーク＆ライフキャリア教育（Ancsプログラムやオンライン職場体験等）・実態調査（井原“志”民力の変容可視化）・魅力発信（フォーラムやリーフレット等）に伴走させていただいています。持続可能なまちづくりを支えるひとづくりにおいて重要なこと。悩ましいですが「いまを生きること」だと思います。逆行しているように思われるかもしれません。ですが、井原のみなさんとの対話や各学校園、地域での実践は「それぞれが、いまできることをしよう」というしなやかな主体性に溢れています。いま置かれている状況を受け止め、できることをする、できないことは頼る、やってみてまた状況を受け止める。それぞれの「いまを生きること」の積み重ねが今日であり、明日であるのだと思います。そういったひとと関わると、不思議と「自分は自分でいいんだ」と思えて、一歩踏み出す勇気を勝手にもらい、それぞれのいまを豊かにしていくのだと思います。
井原の子ども（若者）＆大人たちにメッセージ
感じている成果としては、体制構築です。ビジョンを念頭に、いまある取組みを整理し、共有できる場やネットワークを設け、成果を可視化する資質能力の明確化・調査等をされてきました。これまで一部の共有だったことが地域へと開かれ、賛同・参画するひとが出会い、子どもたちへの体験を創り出し、省察し、次へと踏み出す、そんな循環が市全体や各地でうまれているように感じます。今後ですが、高校生も活動の場を求めている中で、世代関係なく「こんなことしたい」と思った際に、構築された体制を活用して仲間を知り、対話の場に出向ける状態にしたいと思われている方もいるのではないでしょうか。そして、既に地域の熟議に中学生が参画したり、ゆめここ☆Lab等、動いている方もいます。井原ってすごいんです。自分の暮らす地域って、学校って、風景って、このひとってすごいかも。いまの自分ってすごいかも。そんな風に考える日もあっていいのではないでしょうか。
プロフィール・略歴
大分県大分市出身。環境問題解決を動機に、1854年創業の制服体操服メーカーへ入社。広報戦略、マーケティング、小売店戦略構築、学校制服を通じた学校魅力化等に従事。出産を機に、教育領域での社会課題解決に興味を持ち、現職・新規事業立ち上げに携わる。現在は、全国の先生や教育行政の黒子役として、授業支援やワークショップ、教材開発、評価設計、広報等に伴走。対話を可視化するグラフィックレコーディングを活用し、学校や地域との熟議の場やフォーラム等へ参画。